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[ 科学技術・大学 ]
(2016/10/13 05:00)
量子科学技術研究開発機構は12日、「国際熱核融合実験炉(ITER)」のプラズマ加熱に用いる100万ボルトの加速器において、高い電流密度を持つビームを60秒間連続生成したと発表した。60秒は試験設備に制限された運転時間であり、ITERの目標値である3600秒の実現に向けてさらに生成時間の伸長が期待できる。従来の生成時間は0・4秒だった。核融合燃焼プラズマの長時間の維持に向けた前進となる。
南フランスに建設中のITERのプラズマを数億度Cまで加熱し、高温状態を長時間保つ中性粒子入射装置(NBI)用の100万ボルト負イオン加速器の実現に向けた技術。
3次元のビーム軌道シミュレーションを高精度化し、ビームの曲がりを補正したほか、電子の発生を抑える技術などを開発し、電極に対する熱負荷を従来比3分の1以下に減らした。これにより、ITERと同等のエネルギーと電流密度を持つビームを安定的に連続生成可能になった。
17日から京都で開かれる「第26回IAEA核融合エネルギー会議」で発表する。
(2016/10/13 05:00)
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