[ 機械 ]
(2016/10/20 05:00)
シンフォニアテクノロジーは新型基幹ロケット「H3」の開発に参画する。H3のプライムコントラクターである三菱重工業から開発事業者の選定を受けた。シンフォニアは三菱重工と協力してロケット用サーボアクチュエーターなどの部品を開発。コスト要求に応じて、効率的な製造技術も確立する。2017年度にも試作品を完成させる見込みだ。
新型基幹ロケット「H3」は、現在の日本の基幹ロケットである「H2A」「H2B」を刷新し、打ち上げ費用を半減の約50億円に引き下げることで、衛星輸送ビジネスの国際競争力を高める。20年度に初号機打ち上げを目指している。
シンフォニアは現在、ロケットの姿勢を制するためにノズルの向きを調整するアクチュエーターなどを供給している。「H3」向けにもアクチュエーターなど複数部品を開発、供給する見通しだ。
シンフォニアは航空機やヘリコプター、ロケット向けの電装品などを手がけており、航空宇宙事業の売上高は130億円規模。新型ロケットや民間航空機用の装備品受注に新たに取り組んでいる。17年度に事業売上高170億円を目指す。
同事業では今後、開発工数が膨らむことから外注比率を高める一方、伊勢製作所(三重県伊勢市)で現状比約3割の生産性向上に取り組む。3Dプリンター1台を導入し、チタン部品の試作を始めた。省人化を軸に設備投資を進める。
(2016/10/20 05:00)
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