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[ 医療・健康・食品 ]
(2016/10/26 05:00)
農林水産省と消費者庁の「加工食品の原料原産地表示問題」が、大詰めを迎えている。加工食品すべてに原料原産地を表示することを6月に閣議決定したが、食品事業者が反発。大くくり表示など例外を認める妥協案で着地点を探るが、例外を認めすぎれば実効性を失う。使い勝手の悪い過度な規制にならないか、消費者保護と企業の真のブランド向上につながるか。両方のバランスをどう取るかが焦点だ。(編集委員・嶋田歩)
【変わる調達先】
両省庁の「加工食品の原料原産地表示制度に関する検討会」の議論では、加工食品の重量1位を占める原料を対象に原産地を表示することは、合意済み。問題となっているのは、大くくり表示や中間加工原料の製造地表示だ。
大くくり表示では、調達国が頻繁に変わる場合に「大豆(輸入)」などを認める。しょうゆや小麦粉のような生活必需品では...
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(2016/10/26 05:00)
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