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[ 環境・エネルギー ]
(2016/11/22 05:00)
経済産業省は21日、東京電力福島第一原子力発電所で事故を起こした1―4号機の周囲の土壌を凍らせ、地下水の浸入を防ぐ凍土遮水壁を報道陣に公開した。4号機建屋南側の地面を約1・2メートル掘り下げた現場では、地中の水分が凍結している状況が確認された。
凍土遮水壁は、地下に張り巡らせたパイプにマイナス30度Cの液体を流して周囲の土壌を凍らせ、地中に「氷の壁」を造る仕組み。経産省と東電は凍土壁が完成すれば1―4号機の建屋に流入する地下水を大幅に減らし、処理が必要な汚染水発生を抑制できるとみている。
凍結用パイプから水平方向に1・5メートル離れた掘削箇所の表面温度はマイナス1度Cで、土に触れると、放射性物質を避けるために着けた三重の手袋を通して冷たさが感じられた。凍った土は硬く、ハンマーでたたくとカンカンという音がした。経産省の木野正登参事官は「しっかり凍っている。この状態なら地下水は通さない」と語った。
凍土壁には345億円の建設費が投じられ、維持費も年10億円掛かるが、十分な効果を上げていないとの指摘もある。経産省と東電は繰り返し「凍土壁の効果を示す数値を公表する」と表明しているが、具体的な時期は決まっていない。
(2016/11/22 05:00)
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