[ 政治・経済 ]
(2017/4/26 05:00)
乗客106人と運転士が死亡し、562人が重軽傷を負った2005年4月のJR福知山線脱線事故から、25日で12年が経過した。事故が発生した兵庫県尼崎市では同日午前、JR西日本が主催する追悼慰霊式が営まれ、遺族や負傷者約1000人が参列した。
事故発生時刻の午前9時18分、参列者が黙とうをささげ、改めて犠牲者の冥福を祈った。
慰霊式でJR西の来島達夫社長は、「将来の夢、家族との対話など、何ものにも代え難い大切なものを奪ってしまった。痛恨、胸に迫る思いだ」と謝罪。「命を預かる企業としての責任を果たしていなかったことを深く反省し、二度とこのような事故を発生させないとの決意の下、風化防止と安全性向上に取り組む」と誓った。
その後、遺族らによる献奏、献唱が行われ、参列者が献花した。
JR西は事故現場の周辺を、犠牲者を慰霊し、社員が安全を誓う場として整備している。脱線車両が衝突した9階建てマンションは4階までを残して保存し、敷地内に慰霊碑や追悼スペースをつくる予定だ。
(2017/4/26 05:00)