[ 地域経済 ]
(2017/6/23 05:00)
東京都江東区と同大田区は22日、「中央防波堤埋立地」帰属問題について東京都知事に調停申請すると発表した。両区は同埋め立て地の全島について、それぞれ帰属を主張してきたが自主解決は困難との判断に至った。両区議会での決議を経て正式に申請する。40年以上争った問題を2020年東京五輪までに解決したい考えだ。山崎孝明江東区長(写真左)は「全島帰属にならなければ断腸の思いとなるが、双方で理解し合う必要がある。五輪をきっかけに腹をくくるしかない」と話す。松原忠義大田区長(同右)は「合理的な勧告に従う。羽田空港臨海部として空港と一体となった町づくりができれば」としている。
東京五輪では同地付近でカヌーやボートなどの種目が行われる。江東区はこれをきっかけに都民の憩いの場を作り、レガシーとして残したいとしている。大田区は自区開催の種目を増やしたい思いがあり、全島帰属か分割か注目される。
(2017/6/23 05:00)