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[ 化学・金属・繊維 ]
(2017/8/31 05:00)
神戸大学大学院科学技術イノベーション研究科の若井暁特命准教授とクラレは共同で、金属の微生物腐食を防ぐ安全性の高い薬剤を開発した。加熱すると殺生物効果が高い化合物「メチル化グルタルアルデヒド」に変わり、シェールガス採掘などで地中に埋設する金属配管類の腐食防止に効果がある。加熱の工夫で対象物を限定して殺生物効果を発揮し、作業者の安全や地下水脈の汚染防止に寄与する。
微生物腐食は環境中の特定微生物が腐食性ガスを出し、金属の機器や配管を腐食する現象。鉄腐食のメタン生成菌などが知られている。金属腐食全体の7割が微生物要因だという報告もある。
最も使われている殺生物剤「グルタルアルデヒド」は腐食性細菌に加え一般微生物も殺し、生物全般への毒性も高い。これにメチル基がついたメチル化グルタルアルデヒドでは毒性は下がるが、殺生物効果は一般の菌にも残る。
今回開発した薬剤は、メチル化グルタルアルデヒドの端...
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(2017/8/31 05:00)
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