[ 政治・経済 ]
(2017/9/27 05:00)
中国の産金企業にとっては、現代の「シルクロード」は金で舗装された道だ。
金相場は今年、15%上昇。天津市の産金企業トップたちは前週末、国外の拡大戦略への野心を声高に語った。念頭にあるのは、習近平国家主席が提唱する、シルクロード経済圏構想「一帯一路」だ。
中国黄金集団公司の宋最高経営責任者(CEO)は23日の業界会合で、「一帯一路参加国で、探鉱と資本配分を拡大する」と述べた。宗氏によると、これらの国の金消費量は世界全体の8割を占めるという。
その上で、モンゴルや中央アジアの掘削が困難な場所では、同社の独占的技術を活用できると指摘。また、金事業の対外投資は、人民元の国際化を促進する基盤となると説明した。
また、紫金鉱業集団の幹部は24日、同社の売り上げの半分は既に国外事業によるものであることを明かした。
同社は2005年に国外進出戦略を開始し、タジキスタン、キルギス、ロシアでの事業を行っている。
山東黄金鉱業も今年4月、カナダのバリック・ゴールドがアルゼンチンに保有するベラデロ金山の権益50%を取得している。
同じく山東省の招金鉱業は、今後3―5年でシルクロード地域に進出し、国外での存在感を高めるための展望を設定したという。
(天津<中国>=ロイターES・時事)
(2017/9/27 05:00)
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