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[ 環境・エネルギー ]
(2017/10/13 05:00)
環境省は12日、国内で野生のカワウソが38年ぶりに確認されたのを受け、長崎県対馬市で調査を実施した結果、韓国やサハリンの種に近い個体が生息していることが分かったと発表した。ニホンカワウソである可能性について、調査を行った筑紫女学園大学の佐々木浩教授は記者会見で「(系統が)離れており、かなり低い」と指摘した。
調査は8月28日から9月2日にかけ、対馬の全島を対象に実施。ユーラシアカワウソのふん4個とカワウソの足跡一つを見つけた。
カワウソをめぐっては、琉球大学の伊沢雅子教授らの研究グループが2月、対馬で撮影に成功。7月に環境省が行った緊急調査では、採取したふんのうち一つから、韓国やサハリンに生息する種に近いユーラシアカワウソのDNAが検出されたが、同省は「ニホンカワウソとの関係は不明」としていた。
(2017/10/13 05:00)