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[ 化学・金属・繊維 ]
(2017/10/18 05:00)
世界鉄鋼協会(本部ブリュッセル、北京)は、2018年の鉄鋼需要が世界全体で前年比1・6%増の16億4810万トンになるとの見通しをまとめた。増加は3年連続。中国の伸びが環境規制強化などの影響で減速し、前年比横ばいになることから、世界需要の伸びも17年の前年比7・0%増(見込み)に比べて鈍化すると予想。それでも中国を除くアジア地域や中南米、中東などの新興国が増勢を保つため、世界的な需要回復が続くとした。
18年の主要な国・地域別需要は中国が17年見込みと同水準の7億6570万トン、中国を含むアジア・オセアニアが1・1%増の11億1110万トン、欧州連合(EU)が1・4%増の1億6430万トン、米国が1・1%増の9730万トン。インドが9210万トンと17年見込み比5高い伸びを見込む。
中国の需要は非合法な設備で製造され、生産統計に含まれない鋼材を全廃したこともあり、17年には前年比12・4%の高い伸びが見込まれる。この影響を除いた伸び率も3%になる見通しだが、18年は景気の減速や環境規制で頭打ちになると予想している。
(2017/10/18 05:00)