野原電研、タイに初の海外生産拠点 １９年稼働

【岐阜】野原電研（岐阜県大垣市、野原扶二男社長、０５８４・８８・２７７１）は、２０１９年春にタイで自動車関連などの各種センサー部品の生産に乗り出す。チョンブリ県内に新設される賃借工場に入居し、プレス加工やワイヤハーネス（組み電線）などの組み立て加工を行う。同社初の海外生産拠点で、当初の設備投資額は約６億円。現地調達を拡大している日系や欧米の自動車部品メーカーなどからの受注を狙う。

賃借工場は月内にも着工する。床面積は約４０００平方メートル。プレス機や熱処理設備、洗浄ラインなどのほか組み立て設備を導入する。当初は日本人数人を含む３０人程度で稼働。プレス部品、組み立て部品で各月産数十万個を見込む。

生産量拡大に合わせ設備を増強し、分析や検査体制も充実させる。２２年頃にはタイ人で２００人以上を雇用する予定。工場稼働に先立ち１８年初頭に全額出資子会社を設立する。資本金など詳細は検討中。

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