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[ 自動車・輸送機 ]
(2018/1/1 05:00)
トヨタ自動車の人工知能(AI)研究開発子会社の米トヨタ・リサーチ・インスティテュート(TRI、カリフォルニア州)に、デンソーが参画することが明らかになった。AIは自動運転などの最先端分野で中核を担う技術。自動運転では自動車メーカーのほか、IT企業大手など異業種からの参入も含めて開発競争が激化しており、トヨタグループも連携を強めてAIの高度化を急ぐ。
TRIは元米国防総省国防高等研究計画局(DARPA)プログラムマネージャーのギル・プラット最高経営責任者(CEO)が率いるAI研究開発拠点で、デンソーは2018年早々にも数人の研究者を送り込む。16年1月設立のTRIは自動運転やロボットに応用するAIの研究開発を推進し、20年までの5年間に約10億ドル(約1100億円)を投じる計画。人員は300人規模に向け増員している。
トヨタは20年に高速道路で、20年代前半に一般道での自動運転技術の実用化を目指している。一方、デンソーはAIの先行開発をデンソーアイティーラボラトリ(東京都渋谷区)などで実施し、AI分野の世界的権威である金出武雄米カーネギーメロン大学教授と技術顧問契約も結んでいる。
AI研究者は自動運転車の投入を計画する自動車大手や米グーグル系などのIT企業大手のほか、電機業界との間で争奪戦も起きている。トヨタとデンソーはAIで共同研究・開発を密にして競争力を高める。
(2018/1/1 05:00)
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