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[ 科学技術・大学 ]
(2018/2/19 05:00)
大阪府立大学大学院工学研究科の竹井邦晴准教授らの研究グループは、布に印刷して作製するフレキシブル圧力センサーを開発した。センシングに使う無機材料の溶液を、樹脂フィルムや綿、ポリエステルなど柔軟性のある材料に印刷する。布団やカーペットなどをセンサーにでき介護現場で介護者の様子を知るなどの用途を想定している。
研究グループは安定性の高い無機材料で、低価格の大面積センサーの実現を目指した研究を進めてきた。カーボンや銀、シリコン、硫化亜鉛、酸化スズなどの無機材料から、用途に応じてインク材料の組み合わせを選ぶ。スクリーン印刷などで容易に大面積の加工ができる。
圧力センサーは数パスカル―数メガパスカルまで感知できる。布に直接印刷するため、センサーを後付けした時のごわつきなど感触の課題を解消した。介護施設のベッドやカーペットなどでの実用化を目指す。今後、インク作成のプロセスや材料をさらに検討し、センサー機能の信頼性や洗濯などへの耐久性を向上する。
(2018/2/19 05:00)