名大、複数大学運営で協議会 名工大・岐阜大に呼びかけ

【名古屋】名古屋大学は、一つの国立大学法人で複数大学を運営するため、４月に協議会を立ち上げる。名古屋工業大学や岐阜大学など東海地区の国立大学に参加を呼びかけ、賛同した大学と協議する。研究施設や人材などの有効活用による研究力強化や、管理部門の効率化などを進め、競争力を高める。１法人での複数大学運営には政府の法改正が必要なため、実現の時期は未定となる。

複数大学運営に向けては、各大学の法人を統合して「東海国立大学機構」（仮称）を設立、各大学の名称や資源などは既存のまま新法人にぶら下がる形とする方針。協議会設立後は総長・学長レベルで検討する場を定期的に設ける。名大は２０日に文部科学省から世界最高水準の研究や教育を目指す「指定国立大学」の認定を受けた。そこで掲げた今後１０年の構想の一つとして、地域の国立大学を１法人で運営する「マルチキャンパス構想」を打ち出している。