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[ 科学技術・大学 ]
(2018/4/20 05:00)
慶応義塾大学の末松誠客員教授(日本医療研究開発機構理事長)と富士フイルムの塩田芽実研究員らは、バイオマーカーを使い、細胞染色などの前処理が不要ながんを検出する技術を開発した。がんの自動病理診断に応用が期待される。マウスのがん細胞を使い、細胞の増殖や細胞死に関わる物質を検出。がんを判別できることを実証した。成果は19日、英科学誌ネイチャー・コミュニケーションズ電子版で発表された。
がん細胞は、自分にとって有利になる代謝物を生成しており、がんではない細胞とは代謝の特性が異なる。また、がん細胞は正常な組織から必要な代謝物を奪って増殖することが知られている。
研究チームは、低分子化合物を捉えて解析する技術「表面増強ラマンイメージング」(SERSイメージング)に着目した。新しいSERSイメージングはナノメートルサイズ(ナノは10億分の1)の金の微粒子を敷き詰めた基板と近赤外レーザー照射により原子...
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(2018/4/20 05:00)
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