[ 政治・経済 ]
(2018/5/10 21:30)
来日中のサウジアラビアのスルタン王子は10日、東京都内で記者団の取材に応じ、サウジ政府が近く、日本人への観光ビザ発給を開始する方針であることを明らかにした。観光業の活性化はムハンマド皇太子が主導する脱石油依存の経済改革の一環で、今年中にも非イスラム教徒の外国人への観光ビザ発給が本格化するという見方が出ていた。
スルタン王子は、日本人について「礼儀正しく、受け入れなければサウジが損をする」と述べ、日本人観光客は煩雑な手続きを経ずにビザを取得できる方向で議論が進んでいることを示唆した。スルタン王子はサルマン国王の子息で、国家遺産観光庁長官を務めている。
サウジは従来、イスラム教徒に限って聖地メッカなどを巡礼するためのビザを出しており、観光客は巡礼者が中心だった。一方、非イスラム教徒の日本人が観光目的で入国する場合、厳格な条件を満たす団体での旅行である必要があった。(時事)
(2018/5/10 21:30)