[ オピニオン ]
(2018/10/5 05:00)
拙宅のリビングに人工知能(AI)スピーカーを設置して半年がたった。今日の天気やニュースを尋ねればすぐに答えてくれ、好きな歌手の曲やラジオまでかけてくれる。今や起床後に欠かせないアイテムの一つになった。
そんなAIスピーカーが、絵本を何冊読んでも駄々をこねて22時を過ぎても寝ない3歳の娘の寝かしつけに役立つことを最近知った。
娘が、わがままを言って寝てくれないある夜、たまりかねてAIスピーカーに「赤鬼を呼んで」を尋ねたら、早く寝るよう諭す鬼の声が流れてきた。「娘が寝ないんです」と答えたら鬼の足音がどんどん大きくなり、玄関のチャイムを鳴らす音が聞こえてきた。娘はびっくりして毛布の中に潜り込んですぐに眠ってしまった。
後で調べたら、“赤鬼”の正体は、あたかも赤鬼と電話しているかのようなやりとりができる幼児用アプリだった。このアプリは数種類の会話パターンがあり、飽きさせない。
AIスピーカーで子どもを寝かしつけるなんて数年前には全く考えてもいなかったことが現実として起きている。AIは深層学習で日々進化するだけに、娘が子育てする頃には現在では思いもしなかったやり方で子どもを寝かしつけているかもしれない。
(2018/10/5 05:00)