[ オピニオン ]
(2019/5/17 05:00)
東京五輪のチケット申し込みが始まった。開会式のほか、人気競技の陸上やサッカー、日本の活躍が期待される体操、野球、柔道などのチケットで高倍率が予想される。
抽選結果の発表は6月20日。目当てのチケットに当選して喜ぶ人がいる一方で、自らの運のなさを嘆く人もいる悲喜交々の1日となりそうだ。
スポーツ観戦の醍醐味(だいごみ)は試合会場が醸し出す独特の雰囲気を肌で感じること。ただ、抽選に外れても、まるで試合会場にいるかのような臨場感ある新たな観戦サービスが誕生するはず。カギを握るのは2020年2月に商用化する次世代通信規格「第5世代通信」(5G)だ。
5Gは、現行の4GLTEの約100倍の高速通信が可能。高精細な4K映像や高品質の音声を遅延なく送信でき、例えば幅20メートルのワイドスクリーンに映し出した高精細な映像と音声を味わいながら屋内施設でディナーを楽しむサービスが期待できる。選手の1人になったかのような感覚で観戦できる仮想現実(VR)映像サービスも予想される。
東京五輪は各国の選手が日頃の鍛錬で磨いた技術を競う一方、通信事業者が5G新サービスで戦う場にもなる。5Gサービスでも世界を驚かす“金メダル”を獲得できるか。
(2019/5/17 05:00)