産業春秋/東京モーターショーのあり方

(2019/11/7 05:00)

第46回東京モーターショーが閉幕した。ショーの地盤沈下が指摘される中「未来のモビリティー社会」に焦点を当て、体験型展示を増やすなど内容を大きく変えた。入場者100万人という高い目標を掲げ、豊田章男日本自動車工業会会長の肝いりイベントとなった。

会期も残り2日となった3連休の中日に会場を訪れた。往年の車ファンに加え、家族連れや10―20代の若者の姿も多い。裾野を広げる狙いには効果があったといえよう。

盛況の半面、会場を行き来するための駅は入場規制がかかるほどの混雑で、会場をつなぐシャトルバスにも長蛇の列。会場間の歩行用通路も、スムーズに進めないほどだ。

会場ではトヨタ自動車が新型車を展示しないなど、先陣を切って未来のモビリティー社会を提案していた。ただ他のメーカーとは温度差があったようにも見受けられた。ショーを商談の場ととらえる部品メーカーからも、一部に戸惑いの声があったようだ。

入場者数は大幅に達成し、一定の存在感は示せただろう。次は、日本の自動車関連業界が一丸となり、モビリティー産業の方向性を示す場としてはどうか。まずは混雑に伴う移動の問題の解消で「未来のモビリティーの力」を見てみたい。

(2019/11/7 05:00)

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