(2020/4/7 05:00)
新型コロナウイルス感染症の緊急事態宣言で、企業の営業体制をどうすればいいか。すでに最前線は混乱している。
在宅勤務やウェブ会議の重要性は誰でも分かる。最近のノートパソコンはカメラ内蔵が主流だが、マイクの集音能力はいまひとつ。デスクトップパソコンには、そもそもカメラがない。家電量販店では、外付け式カメラやヘッドセットが品薄になっているという。
「在宅で何ができるんですかね」と嘆くのは金融機関の営業マン。パソコンの持ち帰りはもちろん、データをUSBメモリーに複写するのも厳罰だ。社用アドレスのメールを社内LAN以外で受信できないケースも。
どんな企業でも、顧客データベースや社内会計システム、試算・評価予測システムなどは社外からアクセスできないのが普通だろう。といって仮想私設網(VPN)を急に準備するのも難しい。部下を管理する上司や、セキュリティー担当者は頭を抱えている。
ある職場では、緊急事態宣言後に社員を半数ずつ交代出社する方法を指示したという。さらに夜間や土日も出社可能にしてはどうだろう。4分の1程度に出勤者数を減らせば、過密は相当に緩和される。非常時には、そんなアイデアの実現が求められる。
(2020/4/7 05:00)