(2023/2/23 05:00)
科学技術振興機構(JST)は「科学の甲子園全国大会」を3月17―19日の日程で茨城県つくば市で開く。前回はコロナ禍でリモート開催だったが、今回は無観客ながら47都道府県の代表校が集合してのリアル開催だ。
大会は「次世代人材育成」を目的に2012年にスタートし、今年で12回目。高校1、2年生の6―8人からなるチームが2日間にわたり筆記と実技を競い、3日目に優勝チームに文部科学大臣賞を授与する。
注目は2日目の実技競技で、事前公表と当日に告げられる計三つの課題をチーム総力で克服しなければならない。「知識だけではなく、さまざまな経験とアイデアの総合力が試される」と大会事務局の関係者。
新たにウェブサイトに『先輩たちの「今」』のコーナーを設け、過去の出場選手が研究者やエンジニアとして活躍する様子を掲載した。プロ野球のような派手さはないものの、科学好きの子どもたちには良い目標となろう。
選手らは、事前公表課題である小惑星探査機「はやぶさ」を模した自律走行カートのプログラミングに取り組んでいるはず。坂道を昇降し、サンプル採取に挑む様子はライブ中継でも観戦できる。若き英才の登場を期待したい。
(2023/2/23 05:00)