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第28回:航空機を支える(20)―徳田工業
最先端加工に素早く対応
木型から出発
希少機種の「HSM-MODAL」
岐阜県各務原市は、川崎重工業の航空機事業の主力である岐阜工場があり、その周辺には航空機部品メーカーが集積している。徳田工業(岐阜県各務原市、徳田泰昭社長、058・380・0003)もそのうちの一社だ。
航空機部品の生産を始めたのは95年で、部品メーカーとしては後発だ。とはいえ、1955年ごろから航空機産業にかかわってきた。川崎重工業の依頼による航空機のマスターモデルの製作だ。創業時から手がける鋳造用木型の製作技術を生かした。
その後、航空機開発の際に必要な実物大の木製模型も受注。さらに治具、風洞試験用の模型の製作なども受注、金属加工の技術も磨いた。こうした流れで部品加工も手がけるようになった。「航空機の開発から量産まで携わる珍しい存在で、航空機づくりについての理解が深い」(同)のが強みだ。
プロファイル導入
航空機部品の加工法の一つに、部品を一枚の板材から削り出して立体形状にするプロファイル加工がある。高効率が特徴で、米ボーイング「777」の生産が始まった90年代前半に注目され始めた。ちょうど同社が部品加工への参入を図っていた時期だ。
そこで同社は部品加工参入に当たり、「当時では航空機のメーカーぐらいしか保有していなかった」(同)という5軸制御のプロファイル加工機(倣<なら>い加工機)を購入した。最先端の加工技術を導入し、先行する他社との差別化を図った。
超大型5軸MC
プロファイルは今では同社が最も得意とする加工法となり、高精度な部品を生み出している。現在扱う部品は翼や胴体部分で、小型から大型まで幅広い。航空機部品は極端な多品種少量生産だが「もともと一品ものの木型を手がけていたため、苦にならない」(同)という。
最先端設備の導入には今も積極的だ。06年に独EW製の5軸マシニングセンター(MC)「HSM―MODAL」を導入した。超大型で超高速加工できるのが特徴。導入例は国内2番目という希少機種だ。これで最新型航空機「787」の部品を加工する。
787はチタン合金や炭素繊維強化プラスチック(CFRP)が多用されている。これらの材料は従来技術では加工が難しい。そこで現在、HSM―MODALを用いた新加工技術の開発にも取り組んでいる。今後も「素早い対応により事業展開していく」(同)考えだ。

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