佐藤社長は03年4月に就任してからITバブル崩壊による業績不振の立て直しや、自動車と半導体という注力分野でM&A(企業の合併・買収)などを積極的に行った。

ITバブル前後、日本メーカーで最初に半導体再編に動いたのは日立製作所。

過去の不況と異なり世界経済のけん引役が見あたらず、米マイクロソフトなど優良IT・エレクトロニクス企業も人員削減などに乗り出している。... 大幅赤字決算が相次いだITバブル崩壊の時に比べ、電機各社の財...

01年のITバブル崩壊で事業存続の危機を経験した各社は需要状況を見ながらの難しいかじ取りを迫られる。

ITバブル崩壊による赤字転落から地道に収益改善を進めてきただけに、6年ぶりの営業赤字のショックは大きい。

半導体メーカーはITバブル崩壊後の再編で、東芝を除いて独立した企業体となった。

01年から02年にかけ電機業界はITバブルの崩壊で、未曾有の危機に陥った。... しかし、IT不況回復の先行きが見え、03年からのデジタル家電景気の盛り上がりで構造改革の手綱を緩めてしまった感がある。...

東レはITバブルが崩壊した02年度から3年間で、固定費や労務費、変動費などトータルコスト削減プロジェクトで750億円を削減した実績がある。

「ITバブル崩壊時は、自動車に注力してV字回復できた。

欧州連合(EU)向けは6年ぶり、堅調だったアジア諸国向け輸出もITバブルの崩壊以来7年ぶりに減少に転じた。

ITバブル崩壊後の不況時にも大口電力の低迷は続いたが、今回の下がり方は過去にないほど急激なものだ。

ITバブル崩壊後の01年2月から5カ月連続で下方修正して以来の連続引き下げとなった。

それまでは返済してばかりでどうするのかと質問されたが、今回は堅実経営を支持する声が多かった」 ―それでも財務体質はITバブル崩壊の時に比べかなり改善しました。

「ITバブル崩壊時を振り返ると、業績は悪かったが業務改革の成果は大きかった。

社員には警鐘の意味も込めていま一度、原点に立ち戻ろうと呼び掛けている」 【記者の目/財務出身社長問われる手腕】 丸紅はかつてアジア通貨危機やITバブル崩壊時に自らのリストラに...

「100年に一度と言われるように、ITバブル崩壊後の比でない。IT不況の際は取引先の半導体業界が低迷したとはいえ、微細化プロセスなど先端分野の開発は進んでいた。

日本ではITバブル不況が起こった02年12月にも、経団連、連合、厚労省の政労使3者によるワークシェアに関する合意が取り交わされ、導入の機運が盛り上がった。

ただITバブル崩壊時は、大赤字計上の翌年にはV字回復したが、今回は今年度が業績の底になるかは不透明だ。

ITバブル崩壊による経営危機が「中村構造改革」の起点だった。

恒例の基調講演ではIT業界からコンシューマーエレクトロニクス産業を刺激し続けてきた。... ジョブズCEOはITバブル崩壊直後の00年10月以来となる決算会見への出席で事業の健全性を説いたほどだ。&#...