シャープ・戴社長「早めに成長軌道に戻したい」−いよいよ再建本格化

• 

シャープの役員や幹部社員による戦略会議が２１日に始まった。会議に先立ち、２０日に日刊工業新聞の取材に応じた戴正呉社長（写真）はシャープの経営再建について、「できるだけ早めに成長軌道に戻したい。（２０１６年度は）後半で頑張って、最低でも赤字額は大幅に減らしたい」と話したが、１６年度中の黒字化については明言しなかった。

戴社長は今後の経営方針について、「皆で話し合って、２２日に発表する」と述べた。２２日は戴社長が社員に向けたメッセージを発信し、戦略会議で話し合った内容も一部、盛り込むとみられる。

同会議では、ディスプレーパネルや家電などの事業の成長戦略のほか、太陽電池など不振事業の対処についても議論するとみられ、鴻海傘下でのシャープ再建がいよいよ本格化する。