[ 科学技術・大学 ]

宇宙の鉄、金属粒子で存在せず? 北大など定説覆す.

(2017/1/24 05:00)

  • 観測ロケット「S520」28号機。12年12月に打ち上げられ、弾道飛行の無重力状態で鉄の微粒子のできやすさを調べる実験を行った=鹿児島県肝付町の内之浦宇宙空間観測所(JAXA・木村北大准教授提供)

巨星が寿命を迎えて超新星爆発を起こした際に放出された鉄は、宇宙空間で金属微粒子として存在するとこれまで考えられていたが、他の元素との化合物として存在するか、他の粒子に不純物として取り込まれている可能性があることが分かった。

北海道大学と宇宙航空研究開発機構(JAXA)、国立天文台の研究チームが観測ロケット「S520」で無重量実験を行った成果で、米科学誌サイエンス・アドバンンシーズに発表した。

鉄は地球などの岩石質惑星の材料になるほか、生命体につながる有機分子の合成に重要な触媒の役割を果たす。北大の木村勇気准教授は「宇宙の物質進化モデルの書き換えを迫る成果。今後、酸化鉄や、鉄と並んで重要なケイ酸塩のできやすさを調べるロケット実験を行いたい」と話している。

実験は2012年12月、鹿児島県・内之浦宇宙空間観測所から打ち上げたS520・28号機で、弾道飛行中の約8分間の無重量状態で行われた。鉄を約2000度に熱して気体にし、冷えて固体になる様子を観測したところ、鉄同士がくっついて金属微粒子になる確率が0・002%程度と極めて低かった。

(2017/1/24 05:00)

関連リンク

科学技術・大学のニュース一覧

おすすめコンテンツ

実用設計製図 
幾何公差の使い方・表し方
第2版

実用設計製図 幾何公差の使い方・表し方 第2版

超ロボット化社会
ロボットだらけの未来を賢く生きる

超ロボット化社会 ロボットだらけの未来を賢く生きる

アグリカルチャー4.0の時代 
農村DX革命

アグリカルチャー4.0の時代 農村DX革命

今日からモノ知りシリーズ 
トコトンやさしい宇宙ロケットの本
第3版

今日からモノ知りシリーズ トコトンやさしい宇宙ロケットの本 第3版

よくわかる3次元CADシステム  
SOLIDWORKS入門
-2017/2018/2019対応-

よくわかる3次元CADシステム  SOLIDWORKS入門 -2017/2018/2019対応-

シッカリ学べる! 
機械設計者のための振動・騒音対策技術

シッカリ学べる! 機械設計者のための振動・騒音対策技術

Joint Media

PR

カレンダーから探す

閲覧ランキング
  • 今日
  • 今週

ソーシャルメディア

電子版からのお知らせ

日刊工業新聞社トピックス

セミナースケジュール

イベントスケジュール

もっと見る

PR

おすすめの本・雑誌・DVD

↓もっと見る

ニュースイッチ

企業リリース Powered by PR TIMES

専門紙ヘッドライン

専門紙

↓もっと見る

大規模自然災害時の臨時ID発行はこちら

日刊工業新聞社関連サイト・サービス

マイクリップ機能は会員限定サービスです。

有料購読会員は最大300件、無料登録会員は最大30件の記事を保存することができます。

会員登録/ログイン