[ 商社・流通・サービス ]

JR東、無線で列車制御−地上設備を大幅スリム化

(2017/2/28 05:00)

  • ATACSの無線を活用した地方交通線向け列車制御システムを開発(小海線)

JR東日本は無線式列車制御システム「ATACS(アタックス)」を活用した、地方交通線向けの列車制御システムを開発し、2019年をめどに小海線に導入する。小海線では現状、運転士が手動でスイッチを操作して信号を変換している。新システムは無線を通じ、車両と地上の装置間で情報を送受信し、列車を制御。軌道回路を設置せず、地上設備を大幅にスリム化し、自動列車制御を実現する。JR東日本は設計や機器の製作など、導入工事に着手する。

JR東日本が開発した地方交通線向けの列車制御システムは、小海線の沿線で複線となっている11カ所を、アタックスの周波数を利用した無線通信エリアにする。無線を活用し、車両装置から駅装置に機器情報や車両IDを発信する。

駅装置から地上の中央装置には、光ケーブルを通じて発信する。ダイヤに従い、機器情報や車両IDを発信することで、信号を転換し、単線部分に対向列車が進入しないよう制御。従来のシステムではできなかった、緊急時の折り返し運転も可能になる。

無線通信システムを活用することにより、軌道回路を導入する必要がなくなるなど、地上設備を大幅に減らし、列車を制御することが可能になる。

また同システムと合わせて、自動で速度を調整する「ATS―P」も導入。ATS―Pは通常、線路側に箱形の装置が必要だが、無線で情報をやりとりするため、不要となる。小海線は山間部で勾配が多いため、自動で速度調整することで、安全性が向上する。

JR東日本が運営する地方交通線で、運転士がスイッチ操作により信号を転換する路線は、小海線以外に五能線と大船渡線がある。標高の高い地域を走行する小海線に試行的に導入することで、無線の状況などを検証しながら、他線区への展開も検討する。

(2017/2/28 05:00)

関連リンク

商社・流通・サービスのニュース一覧

おすすめコンテンツ

技術士第一次試験「機械部門」合格への厳選100問
第4版 合否を決める信頼の1冊!

技術士第一次試験「機械部門」合格への厳選100問 第4版 合否を決める信頼の1冊!

今日からモノ知りシリーズ 
トコトンやさしい養殖の本

今日からモノ知りシリーズ トコトンやさしい養殖の本

引き継がれる中小企業
後継者15人の「事業承継」奮闘物語

引き継がれる中小企業 後継者15人の「事業承継」奮闘物語

実務に役立つ 
販売士&販売スタッフ必携ポケットブック

実務に役立つ 販売士&販売スタッフ必携ポケットブック

シッカリわかる図面の解読と略図の描き方
機械図面の図形線をきちんと読み取って正しい略図を描く

シッカリわかる図面の解読と略図の描き方 機械図面の図形線をきちんと読み取って正しい略図を描く

製品設計者の手戻りをなくす 
プラスチック金型・成形 不良対策ファイル35

製品設計者の手戻りをなくす プラスチック金型・成形 不良対策ファイル35

PR

カレンダーから探す

閲覧ランキング
  • 今日
  • 今週

↓もっと見る

ソーシャルメディア

日刊工業新聞社トピックス

セミナースケジュール

イベントスケジュール

もっと見る

PR

おすすめの本・雑誌・DVD

↓もっと見る

ニュースイッチ

企業リリース Powered by PR TIMES

専門紙ヘッドライン

専門紙

↓もっと見る

大規模自然災害時の臨時ID発行はこちら

日刊工業新聞社関連サイト・サービス

マイクリップ機能は会員限定サービスです。

有料購読会員は最大300件、無料登録会員は最大30件の記事を保存することができます。

会員登録/ログイン