[ 科学技術・大学 ]

4300度Cの惑星、東大など国際チームが発見 観測史上で最高温

(2017/6/6 05:00)

  • 主星ケルト9(左)と惑星ケルト9bの想像図(NASA/JPL-Caltech/R.Hurt<IPAC>提供)

【福山】国立天文台岡山天体物理観測所(岡山県浅口市)の福井暁彦特任専門員と東京大学の成田憲保助教らが参加する国際研究チーム「KELT」は、地球から約600光年先に、温度が4300度Cに達する観測史上最も高温の惑星を発見した。今後、この惑星の大気の流出状況を調べることで、惑星がどう主星に飲み込まれるのかといったことなどを調べる。

福井特任専門員らは、2015年に同観測所の3色同時撮像装置を用いて惑星の発見確認の観測に取り組んでいた。今回、米オハイオ州立大学などが中心のKELTの観測結果と合わせて、本物の惑星と確認できたという。

「KELT―9b」と名付けられた惑星は約1万度Cの恒星「KELT―9」の周囲を約1・5日の短周期で公転している。非常に高温の恒星のそばを公転するため、自ら輝かない惑星にもかかわらず高温になっている。

ただ主星からの強い紫外線を受け、彗星(すいせい)のように大気が流出している可能性があるため、今後は詳細な惑星の大気の観測につなげたい考え。

成果は6日、英科学誌ネイチャー電子版に掲載される。

(2017/6/6 05:00)

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