穴に入った切削液、「一発で」除去−ＮＭＣが洗浄剤、乳化膜にも対応

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  落ちにくい切削油の乳化膜を簡単に除去できる

ＮＭＣ（東京都小平市、湯田仁社長、０４２・３４５・１３５６）は、落ちにくい水溶性切削液の乳化膜などを簡単に除去できる洗浄剤「７００シリーズ」を発売した。価格はノズル付き４リットル缶とスプレーのセットで８０００円（消費税抜き）。アルコール系の特殊な添加剤を加えたことで、ヌルヌルして落ちにくい乳化液を除去しやすくした。

加工直後のぬれた状態の洗浄に適する「７０５」と、まとめて浸漬して洗うのに適する「７０７Ｅ」、さらには鉱物油系の切削液にも対応できる「７０８」の３タイプを用意。月間５０セットの販売を目指す。

ＮＭＣによると、切削液は布で拭いたり、エアブローで吹き飛ばしたりして除去するが、「水と油が混じる乳化液は油がはじかれてしまい、特に穴の中に入るとなかなか除去できない」（企画開発営業部）のが実情。また「エアブローは音がうるさく、長時間使うと耳障りで、何とかできないかという声が多かった」（同）という。今回の製品を使えば「穴の中に入った切削液も一発で取れる」としている。その結果、洗浄の回数を大幅に減らせる。あるカメラメーカーがサンプル品を使ってみたところ、「洗浄剤の使用量が３分の１になった。３回かかっていた洗浄が１回で済むようになった」などの成果を得たとしている。（川越）