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[ 中小・ベンチャー ]
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(2017/6/29 05:00)
いかめしい鎧(よろい)を着たロボットがコミカルに踊る―。大阪府東大阪市の節句人形工芸士とモノづくり企業が協業し「鎧かぶとロボット」を開発した。少子化と節句離れが進む人形業界。「伝統工芸に甘えていては成長はのぞめない」と小出松寿工芸士は、2016年にロボット事業を立ち上げた竹中製作所と手を組み、節句の枠にとどまらない市場を目指す。
ロボット本体は中国ロボットベンチャーのUBテック製。代理店の竹中製作所が、勝ちどきを上げたり行進したりとさまざまな動きをプログラムした。
本来はアクロバティックなダンスを得意とするロボット。「“かぶりもの”があるので動きは抑え気味」(竹中製作所)とするが軽快にダンスもこなす。
人形とは異なり「ロボットがずんどうで腰などに鎧がくくりつけられず苦労した」と小出工芸士は笑う。外観からはわからないが、ワンピースの鎧を肩から吊(つ)る方式にして問題を解消し、ロボットの動きを阻害しない工夫も盛り込んだという。ワンピースにした理由はもう一つ。「脱ぎ着しやすいから」。ロボットと分離して節句期間に鎧のみ飾ることも可能だ。鎧は手作業の編み工程が多いため量産体制が課題だが、7月から受注を開始し当初50体を用意する。(東大阪)
(2017/6/29 05:00)
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