[ 機械 ]

三益、圧延設備をIoT化−専用ソフト開発、遠隔で診断・修復

(2017/7/7 05:00)

  • 遠隔地の造管機の稼働状況(上)を、パソコン画面でモニタリング(下)できる(イメージ)

【相模原】三益(神奈川県秦野市、宇野祐二郎社長、0463・88・5556)は、IoT(モノのインターネット)を活用して、自社製の金属パイプ製造用圧延機や造管機の稼働状況の把握、予防保全ができる専用ソフト「Intelligent Tube Mill」を開発した。機械にカメラやセンサー、計測器を取り付けてモニタリングできる。遠隔で設備診断や故障の修復も可能。価格は設備状況により個別見積もりとする。

新ソフトの導入で、金属パイプ製造のIoT化を実現できる。インターネットを介して顧客への操業指導や部品交換時期の通知、トラブル時の対応といったメンテナンスサービスを拡充する。クラウドを活用し、顧客の成形条件や溶接条件といったデータの保管・共有も可能。加工ノウハウの“見える化”で技能伝承にもつなげる。

主力製品であるピルガー圧延機や造管機は海外に納入されることも多く、日本での操作指導や現地での据え付けと試運転を含めると本格稼働まで約6週間かかるという。加えてメンテナンスやトラブル発生時には自社の技術者が渡航して対応しなければならないといった課題があった。

三益は金属パイプ製造用機械が主力で、冷間ロール成形ラインや造管ラインのメンテナンス事業にも力を入れている。2021年3月期に売上高7億円を目指している。

→ MF-Tokyo2017特集

(2017/7/7 05:00)

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