コンクリのひび割れ、ＡＩで検出−ＮＥＤＯ、ウェブで無料公開

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新エネルギー・産業技術総合開発機構（ＮＥＤＯ）は３日、首都高技術（東京都港区）、産業技術総合研究所、東北大学がコンクリートのひび割れを高精度で検出する人工知能（ＡＩ）システムを開発したと発表した。幅０・２ミリメートル以上のひび割れを８０％以上の確率で検出する。２０１８年度末までに実用化し、点検作業時間を従来の１０分の１への短縮を目指す。

新システムは、ひび割れの特徴を効率良く検出する画像解析技術と、特徴を高精度に識別するＡＩ技術で、ひび割れを検出する。ひび割れの入ったコンクリート構造物のサンプル画像を作成し、ＡＩの機械学習で活用した。ひび割れの検出・記録を自動化するシステムを構築することで、作業時間を３０分に短縮することを目指す。

ＮＥＤＯは３日からひび割れ点検支援システムをウェブ上に無料公開する。検出精度や作業効率などの有効性を検証する。