「ＩｏＴ時代」に危機感持て−技術同友会が経営者に提言

大企業の元経営者らで構成する技術同友会が、現役経営者に向けてＩｏＴ（モノのインターネット）や人工知能（ＡＩ）活用による新産業創造を促す提言をまとめた。提言では経営者の意識改革や企業間連携の重要性を強い危機感を持って訴えている。海外ではライドシェアや民泊サービスの台頭など既存の産業構造が急速に変化しつつあり、聞き流すわけにはいかない。（鈴木岳志）

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  海外では破壊的イノベーションが産業構造を変えようとしている（ウーバーの電気自動車配車サービス＝ブルームバーグ)

業務効率化は“序の口”、異業種連携の活性化を

技術同友会の蛭田史郎代表幹事（旭化成相談役）は「『ステージＩ』に安住していたら、これからの時代に新産業の創出は難しいのではないか」と産業界の現状に危機感を募らせる。今回の提言「新たな事業環境変化に対応する日本の新産業の創造に関する提言」をまとめた委員会の委員長も務めた。

提言はＩｏＴやＡＩ、ビッグデータ技術を活用した新規事業の...