携帯大手３社、ｉＰｈｏｎｅＸ予約好調 在庫確保は不透明

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  米アップルのｉＰｈｏｎｅ発売１０周年記念モデル「Ｘ（テン）」

ＮＴＴドコモ、ＫＤＤＩ、ソフトバンクの携帯電話大手３社は３日、米アップルの新型スマートフォン「ｉＰｈｏｎｅ（アイフォーン）Ｘ（テン）」を発売する。１０月２７日から予約を受け付けており「初動３日間はアイフォーン８に比べて１・５倍、８とＸを足した予約台数は２０１６年の７とほぼ同じ」（田中孝司ＫＤＤＩ社長）と説明している。Ｘへの期待の高さがうかがえる。

Ｘの端末価格は６４ギガバイト（ギガは１０億）でも１２万５０００―１３万円と高額だが、携帯販売店は「有機エレクトロ・ルミネッセンス（ＥＬ）の搭載をはじめ、機能やデザインへの関心が高く、価格が高くても欲しい消費者が多いのでは」と分析する。

一方、Ｘの在庫状況は１日時点で「予約の２―３割」（携帯販売店）とし、在庫が安定するには１８年２月まで時間がかかるとの声がある。だが、田中社長は「（現時点で）そこまで顧客を待たせることはないと思う。年内に需給バランスは正常化するだろう」としている。

Ｘの入荷見通しは不透明。１６年に人気を博した７のジェットブラックの在庫が安定するのに３カ月要したように、しばらく品薄が続く可能性がある。