[ ICT ]
(2017/11/28 11:00)
【シリコンバレー時事】インターネット交流サイト(SNS)最大手の米フェイスブック(FB)は27日、自殺をほのめかす投稿内容を検知する人工知能(AI)を、日本を含む世界各地で導入していくと発表した。自殺や自傷行為に関する投稿を見つけた友人らが報告すれば支援を申し出る自殺防止の機能を既に提供しているが、AI導入によって対応の迅速化を図る。
AIが大量の書き込みや投稿映像の中から特定の意味を持つ情報を見つけ出し、FBの専門チームに通知。チームが投稿者に対し、電話相談を受けることなどを提案する。「大丈夫?」といった友人らのコメントも検知の手掛かりになるという。
米国で3月から試験実施しており、先月だけで100回以上の初動対応につながったという。ただ、専門家の意見を踏まえ、欧州連合(EU)域内への導入は当面見送る。
神奈川県座間市のアパートで9人の遺体が見つかった事件では、ツイッターで自殺願望を書き込んだ女性らが犠牲になった。日本でもSNSの自殺対策を強化するよう求める声が高まっている。
(2017/11/28 11:00)