[ 科学技術・大学 ]

滋賀県立大、果実の熟成度・出荷時期を診断 色味チェッカーで実証

(2018/1/11 05:00)

  • 色味チェッカーを使った熟成度診断

【大津】滋賀県立大学の地域ひと・モノ・未来情報研究センターは、チェッカーズ(京都市下京区、田口貢士社長、075・201・5846)が開発した色味チェッカーを利用した実証実験を始めた。果実の熟成度や出荷時期の診断を可能にする、安価で軽量なセンサーの開発を目指す。果実の収穫は手摘みが中心で、目安となる表皮色の判断は熟練度を要する。収穫時期が数値で判別できれば、熟練者の作業軽減と従事者のすそ野拡大につながる。

色味チェッカーは、対象物からの反射光をカラーセンサーがとらえ、三原色(RGB)の比率(絶対値)を測定し、果実の色味などを調べる。表皮色が単色の果実は直接測定できるが、リンゴなど色むらのある品種では正確な色味測定が難しい。

実験では、測定の際に専用レンズを使用する。焦点をわざとずらしてピントをぼかすことで、表皮色が混じり合う状態を作り出し、測定領域の平均値を検出して測定精度を高める。色むらは品種により異なるため、検証により最適化する。糖度測定の組み込みや、果実以外の作物での活用も視野に入れる。

同センターは2017年4月に開設。情報通信技術(ICT)を活用し、地域課題を解決する研究拠点と位置付けている。

(2018/1/11 05:00)

科学技術・大学のニュース一覧

おすすめコンテンツ

電験三種 合格への厳選100問 第3版

電験三種 合格への厳選100問 第3版

シッカリ学べる!3DAモデルを使った「機械製図」の指示・活用方法

シッカリ学べる!3DAモデルを使った「機械製図」の指示・活用方法

技術士第一次試験「建設部門」受験必修キーワード700 第9版

技術士第一次試験「建設部門」受験必修キーワード700 第9版

モノづくり現場1年生の生産管理はじめてガイド

モノづくり現場1年生の生産管理はじめてガイド

NCプログラムの基礎〜マシニングセンタ編 上巻

NCプログラムの基礎〜マシニングセンタ編 上巻

金属加工シリーズ 研削加工の基礎 上巻

金属加工シリーズ 研削加工の基礎 上巻

Journagram→ Journagramとは

ご存知ですか?記事のご利用について

カレンダーから探す

閲覧ランキング
  • 今日
  • 今週

ソーシャルメディア

電子版からのお知らせ

日刊工業新聞社トピックス

セミナースケジュール

イベントスケジュール

もっと見る

おすすめの本・雑誌・DVD

ニュースイッチ

企業リリース Powered by PR TIMES

大規模自然災害時の臨時ID発行はこちら

日刊工業新聞社関連サイト・サービス

マイクリップ機能は会員限定サービスです。

有料購読会員は最大300件の記事を保存することができます。

ログイン