戸田建設など、トンネル工事向け展張装置開発 防水シート高効率施工

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  NATM-SEA全体図

戸田建設とケー・エフ・シー、出雲鉄工所（北海道北斗市、北野義則社長、０１３８・７７・７１１０）は、山岳トンネル工事に使う防水シートを広げて張る展張装置「ＮＡＴＭ―ＳＥＡ」を開発した。

通常の防水シートより幅を２倍の４メートル、厚さを２・５倍の２ミリメートルにした高性能な防水シートを安全、効率的に施工できる。

シートの位置や角度の調整が可能なため、施工の精度を保ちつつシートの重なり幅を減らして材料ロスを低減できる。戸田建設がトンネル工事に使い効果を確認ずみで、今後、防水が必要なトンネル工事で利用を促す。

開発品は作業架台に設置したレールとその上を走行する駆動部から成り、駆動部にロール状の防水シートをセットし、レール上を移動しながらシートを張れる。操作や貼り付け後の調整は人が行う。通常の防水シートは作業台の上で人が施工するが、幅と重量が増す高性能シートの施工は人手では難しかった。