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15日から秋の新聞週間 「活字から 見る・知る・学ぶ・考える」

(2018/10/5 05:00)

 日本新聞協会と日刊工業新聞社など全国の加盟会員新聞・通信・放送社は、今回で71回目の「新聞週間」を機に、サッカー日本代表監督の森保一さん、モデル・作家の押切もえさん、中学生作家の鈴木るりかさんに新聞の魅力や大切さについて話を聞いた。

経済面に注目 森保一 さん

サッカー日本代表監督

 18歳で入社したマツダの寮の先輩から、「新聞はスポーツ面以外に他の1ページを必ず読め」と習った。

 広島の自宅では、新聞に触れる感覚で運勢を最初に読む。スポーツ面はサンフレッチェやカープ、ホッケー、バレーボール、ハンドボールなど日本のトップスポーツがたくさん載っている。細かく拾ってある地域スポーツも楽しい。

 活字で気づくこともある。僕はあまり感情の波を出さないようにし、波のない方だと思ってきたけど、自分のコメントが試合に勝った時と負けた時では違う。そこに感情が出ているなと。

 サッカーとは異業種の経済面も見る。目が行くのは組織の中心で人を動かし、責任を持ってやっている人のコメント。物事を進め、成果を上げ、目標を達成していく記事や、個人をフォーカスした話は興味がある。

 日本代表と五輪の兼任監督となった今は、新聞を含めたさまざまな媒体で、いろんな伝え方があることも分かった。そこには肯定や批判の内容もある。それは当たり前のことで、感じたことを書いてもらえればと思う。

 ワールドカップ(W杯)ロシア大会は戦前の(低調な)予想をエネルギーにして戦った。メディアが取り上げてくれなければ、現地にいる人以外は何が起きているか分からない。応援し、盛り上がろうと思ってもらえなかった。肯定でも批判でもいい。関心を持たれないことが一番寂しいことであり、将来につながらないと思う。

 サッカーは地域を、日本を盛り上げる一つのコンテンツになる。われわれが現場のクオリティーを上げ、ピッチ外で地域貢献活動をし、メディアと一緒に日本のサッカー文化を盛り上げていけるようにできればと思っている。

 【略歴】森保一(もりやす・はじめ) 1968年長崎県生まれ。守備的MFとして広島や仙台などでJ1通算293試合に出場。日本代表でも活躍し、W杯出場を目前で逃す「ドーハの悲劇」を経験した。2012年に広島の監督に就任、3度のJ1優勝を飾る。今年7月から日本代表と東京五輪男子代表の監督を兼任。

育児と仕事の合間に読む 押切もえ さん

モデル・作家

 3月に長男を産んでから、ニュースの見方が変わった。虐待だったり行方不明だったり、子どもが関わることには特に敏感になったように思う。最近印象に残ったのは、メガバンクの投資信託で個人客の4割が損失を抱えているという記事。息子のための貯蓄や保険を考え始めているところだったので、大きなニュースだけど自分の生活にも直結していると感じた。

 数年前からはデジタル版を購読している。ただ、紙面の方が大きくて読みやすいので、ロケ先に新聞が置いてあるとうれしい。

 新聞記事は多角的で奥行きを感じるのが魅力だと思う。一つの事柄について歴史まで振り返っていたり、ある作品が評価されていれば、その作者がどういう生活をしてきてその発想が生まれたのかまでしっかり描かれていたりして、読み応えがある。すごく想像力が働くし、新しい発見や出会いもたくさんある。記事を書いている記者の熱意があるからこそ、短くても心に残る文章があるのだと思う。

 いま私は育児を第一優先にしながら、できる範囲で仕事も始めている。育児と仕事の両立は、周りのサポートなしでは本当に無理なので、周囲に頼るようになったし、感謝の気持ちも強くなった。そうした育児や家事、仕事の空き時間にニュースを読んでいる。

 息子にも、小さいころから新聞に触れてほしいと思う。インターネットでは気軽に情報が得られるようになった一方で、真偽の怪しいものもたくさんある。だからこそ、どこから出た情報なら信用できるのかを探ることが大切なのだと思う。

 【略歴】押切もえ(おしきり・もえ) 1979年生まれ。千葉県出身。ティーン雑誌の読者モデルを経てファッション誌「CanCam」、「AneCan」の専属モデルを務めた。テレビ・ラジオ出演や小説の執筆など多方面で活躍。2016年にプロ野球ロッテの涌井秀章投手と結婚し、今年長男を出産した。

小説執筆にはかかせない存在 鈴木るりか さん

中学生作家

 新聞の魅力は、まず毎朝必ず届くこと。台風でも大雪でも、よくこんな悪天候の中を、という朝もちゃんと届いている。それだけで、もう頼もしい。人の手を経由して手元に届いたということに貴重さがある気がする。

 大きな新聞を広げる行為、紙の手触りなんかも好き。新聞を読んでいる自分に、どこか誇らしさを感じる。他界した祖父が社会科の教師で、毎朝すごく熱心に新聞を読んでいた。その姿にあこがれていたんだと思う。

 まず1面に目を通し、いま何が問題になっているのか、世の中の動きを見る。次にテレビ欄、社会面。隅の小さな事件記事も、小説を書く上での引っかかりがあるので見過ごせない。なぜ犯人はこんなことをしたのかとか、事件の前後を想像しながら読む。あとは料理の記事や身の上相談。作家の端くれとして記事の下の新刊広告も。

 最近の記事だと、オレオレ詐欺で息子のふりをして「フルーツを送る」とうその電話をし、住所を聞き出すという新しい手口が印象に残った。よく犯人もフルーツに目を付けたなと。「息子がそんな気の利いたことをするわけない」と見破った人もいたそうで、思わず笑ってしまった。たった2行の文章に親子の関係が垣間見えたような気がした。

 私の小説には、新聞を読んでいなければ書けなかった話、出てこなかった表現というのがある。過不足なく相手に伝える技術も勉強になる。なくてはならない存在で、すごく感謝している。

 スマホでもニュースは見るけど、紙に印刷された文章の方が、安心感や信頼性があるし、頭に残る。いち早く情報を知るだけならスマホでもいいけど、じっくり繰り返し読むなら新聞かな。

 【略歴】鈴木るりか(すずき・るりか) 2003年東京都生まれ。小学4~6年の時、「12歳の文学賞」で3年連続の大賞を受賞。昨年10月刊のデビュー作「さよなら、田中さん」が10万部のベストセラーに。今月、第2作「14歳、明日の時間割」を刊行。現在、都内の中学3年生。

新聞週間とは

 日本新聞協会は、10月15日から21日までの1週間を「新聞週間」と定めている。報道の使命と責任を自省・自戒する機会とするほか、広く一般に報道の機能と役割を再確認してもらうことを目的に、1948年に創設された。

 期間中は「新聞大会」のほか、全国4地区で「記念の集い」を開く。また、毎年10月20日を「新聞広告の日」、週間中の日曜日を「新聞配達の日・新聞少年の日」とし、記念行事を行っている。

新聞協会の新キャンペーン「新聞科学研究所」始まる

 新聞協会が今年度から始めた「新聞科学研究所」は、さまざまな調査結果を通じ、新聞購読の読むメリットを伝える新聞PRキャンペーン。勉強や就職、結婚や育児など多面的な切り口で新聞の有用性を検証する。

 調査結果はウェブサイトやSNSで情報を発信するほか、新聞広告でも紹介する。ウェブサイトを通じ、読者から新聞が役立ったエピソードも募集する。

 キャンペーンで使用するデータは主に、研究所が2017年12月、全国の16歳以上の男女を対象に実施したインターネット調査で集めた。

■「学生×新聞科学研究所」募集要項

 新聞協会は「学生×新聞科学研究所」キャンペーンを実施している。新聞を読んでいる人と読んでいない人の違いを考えてツイッターに投稿する企画で、参加対象は大学・大学院生と専門学校生。コピーライターの佐々木圭一さんとSKE48の須田亜香里さんが特別研究員として審査を務める。

 MVP(1件、賞金10万円)は佐々木さんのコピーで新聞広告にする。入選作(毎週最大5件、商品券5千円)は研究所ウェブサイトで紹介。特に興味を引いた投稿は、実際に調査する。

 募集期間は11月15日まで。新聞科学研究所の公式ツイッターをフォローして参加する。新聞を読み、「新聞を読んでいる人と読んでいない人の違い」を考え、理由とともに「#しんぶんよんでみた」を付けて投稿する。読んだ記事のリンクか、紙名・日付・見出しも記載する。著作権を侵害する恐れがあるため、記事の写真やスクリーンショットの添付はしない。アカウントは公開状態にして参加する。問い合わせは「学生×新聞科学研究所」キャンペーン事務局np-labo@pressnet.jpへ。特設サイトは。

 新聞科学研究所はさまざまな調査結果を通じ、新聞購読の読むメリットを伝えるキャンペーン。勉強や就職、結婚や育児など多面的な切り口で新聞の有用性を検証している。

新聞協会の組織と活動

 新聞倫理綱領を制定し実践する自主組織として1946年7月に創立された。2018年10月現在、全国の新聞104、通信4、放送22の計130社からなる。

 会員各社の代表者で構成する総会、理事会の下に、各種の委員会、専門部会が設置されている。また、事務局が設けられ、事務処理と調査研究活動に当たる。

 論調や事業はあくまで各社の自由であり、新聞協会は新聞倫理の向上と新聞教育の普及、会員共通の利益の擁護を目的とする。日本新聞博物館の運営やNIE(Newspaper In Education、「教育に新聞を」の略)事業も行っている。

(この記事は新聞PR特集として、日本新聞協会加盟の新聞社・通信社が共同制作したものです)

(2018/10/5 05:00)

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