[ 商社・流通・サービス ]

【電子版】米アマゾン、従業員10万人を高度IT人材化 技能向上支援に760億円

(2019/7/13 05:00)

  • ロボット導入が進むアマゾン。写真はパレタイザーロボが活躍するメリーランド州のフルフィルメントセンター(4月30日、メリーランド州ボルチモア=ブルームバーグ)

 アマゾン・ドット・コムは7億ドル(約759億円)を投じ、米従業員の約3分の1を対象とした再訓練プログラムを開始する。ニューエコノミーで活躍するのに必要な高度技能の取得を促す。

 11日付の発表文によるとアマゾンは、より高度な技能が求められる社内ポジションへの異動や社外でのキャリアアップを支援することを目的に、2025年までに従業員10万人に対し再訓練を実施する。同社では、荷物の仕分け・配達作業でロボットがますます活用されている。

 「グローイング・キャリア・チョイス」と名付けた同プログラムで、配送センターの作業員は、情報技術(IT)経験の有無に関係なく、よりテクニカルなポジションに移ることが可能になる。技術的な専門知識を持たない従業員でも、ソフトウエア・エンジニアリング職で必要な技能を習得できるといった具合だ。

  • アマゾンは教育プログラムを通じ非技術系従業員らにもキャリアアップにつながる機会を提供。高度なIT技能を持つ人材を社内で育成する(7月12日、英ティルベリーのフルフィルメントセンター=ブルームバーグ)

 需要が高い職種へのキャリアアップにつながる、修了証または卒業証書が取得できる課程を受ける従業員に、授業料および手数料を最大95%まで前払い負担する。

 同社の人事担当バイスプレジデント、ベス・ガレッティ氏は「当社にとり、こうした機会の創出は出発点にすぎない」とし、「社内でキャリアを築きたいと思っている従業員は多いが、中には別の願望があり、当社で働くことがその足掛かりになるという人もいるだろう」と語った。

 アマゾンは米国の従業員数が今年30万人に達すると見込む。同社の雇用・採用データ分析によれば、データマッピング・スペシャリスト、データ・サイエンティスト、ソリューション・アーキテクト、ビジネス・アナリストなどが急成長の高度熟練職だという。(ブルームバーグ)

(2019/7/13 05:00)

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