- トップ
- 環境・エネルギーニュース
- 記事詳細
[ 環境・エネルギー ]
(2019/8/13 05:00)
17カ国に住む18億人近い人々に水の危機が迫っているようだ。つまり全世界で総人口の4分の1が今後数年のうちに深刻な水不足に見舞われる可能性がある。
米ワシントンにある世界資源研究所(WRI)のアキダクト・ウオーター・リスク・アトラスが6日発表した分析によれば、17カ国のうち12カ国が中東・北アフリカだ。アジアではインドとパキスタン、中央アジアではトルクメニスタン、欧州はサンマリノ、アフリカ南部ではボツワナが脅かされている。
水を巡るリスクのランキングで最も厳しいとされる1位となったのは、海水淡水化システムに水道水を大きく依存するカタールだ。
インドでは南部にある人口710万人の都市、チェンナイが今年、熱波とモンスーンの遅れに見舞われた。幾つかの淡水湖が干上がり、抗議活動や暴動を招いた。企業活動も中断し、従業員に自宅で勤務するよう求めたテクノロジー企業もあった。
WRIによると、水に関する極めて高いストレスを抱えた国は平年、入手可能な地表水・地下水の最大80%を使っており、小規模な雨不足でも深刻な影響をもたらしかねない。17カ国中13位のインドでは、残りの16カ国を合わせた全人口の3倍以上の人々が暮らしている。(ブルームバーグ)
(2019/8/13 05:00)