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(2020/5/4 05:00)
新しいモノ、タネを育てる
(総合1から続く)新潟大学大学院自然科学研究科材料生産システム専攻を修了して、2015年4月に入社しました。大学院では、さまざまな高分子膜を作っては酸素分離性を測定し、条件を変えてまた膜を作る作業を繰り返し、特性の抽出と、その方法を突き詰めていました。高分子は重合させると固体としてモノが得られるところにも達成感がありました。今は研究開発全般の企画・管理に携わっていますが、3月までいた機能デバイス開発部では薄膜のプロセス要素技術の構築と、それらの技術を応用した部品やモジュールの開発を手がけていて、その中で試作前のプロセスの検討を担当していました。
小さい頃から工作が好きでした。大学院では有機材料を扱ってきましたが、就職活動では有機・無機にこだわらず、「化学でモノづくり」を軸に企業研究しました。無機材料を扱う太陽誘電で専門知識を生かせている実感はないですが、実験の進め方や着眼点を仕事に役立てました。
新規開発のテーマごとにチーム編成されていて、少人数で取り組みました。担当していたテーマが中止になった時には新製品を作り出すことの難しさを実感しました。仕事においては報連相(報告・連絡・相談)を大事にしています。年齢の一番近い先輩が試作担当だったので、自分が条件出しした内容を細かく相談していました。新しいモノのタネを育てることに面白みを感じました。
社会人になってからバドミントンを始めました。地域の大会に出場したり、所属するクラブでクラブ対抗の団体戦に参加したりしています。友人と買い物や旅行にも行き、リフレッシュできる日も大事にしています。(文=山谷逸平、写真=田山浩一)
◇太陽誘電 開発研究所 開発企画部
(2020/5/4 05:00)