人と生きる ロボット新時代(4)ユニバーサルロボット日本支社代表・山根剛氏

(2023/11/10 05:00)

金属加工、新たな自動化提案

―国際ロボット展の出展内容は。

「九つの協働ロボットのデモや体験コーナーを設ける。パレタイジングやマシンテンディング(工作機械などへの加工対象物の搬出入)の用途に加え、金属加工領域での新たな自動化も提案する。当社は協働ロボットを発売した2008年から現在までに積み上げたインターフェースや機能がある。それを実際に体感してほしい」

―23年のロボットの受注状況は。

「ロボット産業全体の受注は減速傾向だが、肌感覚として当社は健闘しているように思う。理由の一つが、リピート導入される顧客の存在だ。協働ロボットの効果やメリットを理解している顧客は景気の波を問わず定期的に購入いただいている。協働ロボットのパイオニアとして早期から積み上げた実績は非常に大きく、まいた種が花開いている」

―協働ロボットは大手からベンチャーまで注力する領域です。協働ロボットの専業メーカーとして現状をどう捉えていますか。

「これまではメーカーの選択肢が少なかったゆえに当社を選んでもらいやすかった側面はある。そういう意味では脅威であり、これまで以上の差別化が必要だ。ただ協働ロボットへの投資を考えていなかった方が、安価な協働ロボットの登場で興味を抱くなど、周知という点では裾野が広がる効果もある」

―競争環境が激化する中での戦略は。

「大事なのは選択肢に残ること。そうなればさまざまな観点での比較となり、当社の優位性を訴求できる。導入済みの顧客だけでなく、新規の顧客を開拓する上でも重要だ。そのためにも周知活動に注力する」

「具体的には従来のオンライン展示会やウェビナーに加え、全国の認定トレーニングセンターで協働ロボットの体験会も始めた。参加者は協働ロボット1台につき2人の少人数で数時間かけてしっかりロボットに触れられる。協働ロボットを使いやすいとか面白いとか思ってもらえる機会を増やす」

―人手不足を背景に協働ロボットへの期待は大きいです。

「全ての企業が製造現場を完全自動化することは困難であり、人が介在する現場は協働ロボットが活躍する余地が大きい。人手不足が深刻な中小企業でも簡単に自動化を実現できる世界を作る必要がある。『2023国際ロボット展』ではさまざまなアプリケーションを実演し、『自社でも使えそう』という実感を持ってもらう」(増重直樹)

(2023/11/10 05:00)

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