岸田首相「力強い賃上げを」 経済界に協力要請

• 

  岸田首相（左から２人目）と経団連の十倉雅和会長（左端）、経済同友会の新浪剛史代表幹事（右から２人目）、日本商工会議所の小林健会頭（右端）

岸田文雄首相は５日、経団連など経済３団体が東京都内で開いた新年会に出席し、物価上昇を上回る所得増に向けた「力強い賃上げ」実現への協力を呼び掛けた。賃上げや投資、株価上昇の流れを後退させないために「あらゆる手だてを尽くす」と表明し、デフレ完全脱却への決意を示した。

首相は「さまざまな取り組みの成果を形にし、国民に実感していただく年として盛り上げていく」と強調。春闘と６月に実施する所得税減税に触れ、「夏には可処分所得の伸びが物価上昇を上回る状態を確実につくる。日本人と日本企業に長年染みついてきたデフレマインドの払拭に全力を期す」と訴えた。