【早読み特選】モノづくりベンチャーズ、45億円ファンド年内組成 北米ディープテック照準

Ｍｏｎｏｚｕｋｕｒｉ　Ｖｅｎｔｕｒｅｓ（モノづくりベンチャーズ、京都市下京区、牧野成将社長）は、年内にも「北米ディープテックファンド」を組成する。米国、カナダのディープテック系スタートアップと、新ファンドに出資する日本企業とのオープンイノベーションの促進が目的。ファンドの規模は３０００万ドル（約４５億円）程度を想定する。

ファンドの投資先は研究開発成果をもとにイノベーション創出に取り組むロボットやモビリティー、人工知能（ＡＩ）、量子コンピューティング、ヘルスケア、素材、先進製造、温暖化対策などの分野の新興企業。直接投資に加え、北米の既存ファンドに対して新ファンドが出資を行う「ファンド・オブ・ファンズ」方式も取り入れ、より幅広いディープテックへのアクセスを狙う。

さらに新ファンドの枠組みを通じて日本企業と出資先の北米新興企業の間での共同開発や製造面での協力、ＰｏＣ（概念実証）のほか、資本提携や合併・買収（Ｍ＆Ａ）も支援する。双方の人的交流を促進し、日本企業でコーポレートベンチャーキャピタル（ＣＶＣ）やオープンイノベーションを担う人材の育成にもつなげる。