[ 機械 ]

ニイガタ機械、油圧拡張式コッターを開発 金型交換を5分以下に

(2017/7/28 05:00)

  • 拡張によって固定するため金型などが傷まない

【新潟】ニイガタ機械(新潟県三条市、山口昇社長、0256・35・0527)は、鍛造機械に金型を固定するコッターで、油圧で拡張させる新タイプを開発した。金型交換作業時間が5分以内と、ハンマーによって打ち込んで固定する従来方式の6分の1以下に短縮できる。価格は50万円程度を想定しており、9月をめどに発売する。

コッターはテーパー形状で、通常、鍛造機械と金型の隙間に打ち込むことで固定する。ニイガタ機械が開発したコッターは、鍛造機械と金型の隙間に差し込み、加圧によってコッターを拡張させて固定する。

従来の打ち込み方式では、力が入りすぎて鍛造機械の部品や金型の破損につながるケースがあった。金型交換に要する時間も1回当たり30―40分が必要で、交換の度に生産ラインが停止するといった難点があった。これに対して、新開発のコッターは全体を膨らませて固定する方式を採用しており、鍛造機械の部品や金型が傷まない。

コンベヤーによる金型の移動や打ち込み作業が不要となり、1回の金型交換時間が5分以内と大幅に短縮できる。固定する際の圧力をあらかじめ設定しておけるため、作業者によってバラつきが発生することもない。

ラチェットレンチによって直接コッターを加圧、拡張させる「インナープランジャー」タイプと、グリースポンプで外部からコッターを加圧、拡張させる「アウタープランジャー」タイプを用意。自動車部品や建設機械部品などを生産する鍛造業界での採用を見込んでいる。

(2017/7/28 05:00)

機械・航空機2のニュース一覧

おすすめコンテンツ

電験三種 合格への厳選100問 第3版

電験三種 合格への厳選100問 第3版

シッカリ学べる!3DAモデルを使った「機械製図」の指示・活用方法

シッカリ学べる!3DAモデルを使った「機械製図」の指示・活用方法

技術士第一次試験「建設部門」受験必修キーワード700 第9版

技術士第一次試験「建設部門」受験必修キーワード700 第9版

モノづくり現場1年生の生産管理はじめてガイド

モノづくり現場1年生の生産管理はじめてガイド

NCプログラムの基礎〜マシニングセンタ編 上巻

NCプログラムの基礎〜マシニングセンタ編 上巻

金属加工シリーズ 研削加工の基礎 上巻

金属加工シリーズ 研削加工の基礎 上巻

Journagram→ Journagramとは

ご存知ですか?記事のご利用について

カレンダーから探す

閲覧ランキング
  • 今日
  • 今週

ソーシャルメディア

電子版からのお知らせ

日刊工業新聞社トピックス

セミナースケジュール

イベントスケジュール

もっと見る

おすすめの本・雑誌・DVD

ニュースイッチ

企業リリース Powered by PR TIMES

大規模自然災害時の臨時ID発行はこちら

日刊工業新聞社関連サイト・サービス

マイクリップ機能は会員限定サービスです。

有料購読会員は最大300件の記事を保存することができます。

ログイン