[ 金融・商況 ]
(2017/11/30 12:00)
【ニューヨーク時事】米ニューヨーク連邦準備銀行のダドリー総裁は29日、ニュージャージー州の会合で、連邦準備制度理事会(FRB)として将来のデジタル通貨発行の可能性について検討を進めていることを明らかにした。米メディアが報じた。
ニューヨーク連銀は米国の中央銀行に当たるFRBを構成する地区連銀の一つ。ダドリー総裁は「FRBによるデジタル通貨の発行について語るのは現時点では時期尚早だ」としながらも、「デジタル通貨発行の意義や、それが実際に必要なのかということは考え始めている」と説明した。
世界の中銀では、南米ウルグアイの中銀が11月から通貨ペソと同価値のデジタル通貨「eペソ」の試験運用を開始。英国やカナダなどの中銀も可能性を探っている。
一方、政府や中銀の裏付けのない仮想通貨「ビットコイン」についてダドリー総裁は「非常に投機的だ」と述べ、決済手段として否定的な見方を示した。ビットコインは急騰し一時、1ビットコイン=1万1000ドルを突破した。
(2017/11/30 12:00)