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[ 環境・エネルギー ]
(2018/2/4 07:00)
東京電力は1日、福島第1原発2号機で1月に実施した原子炉格納容器の内部調査で、核燃料が入っていた圧力容器の真下の放射線量が毎時8シーベルトだったと発表した。圧力容器を支える土台の外側は最大で同42シーベルトだった。東電は撮影した画像を詳しく解析し、溶け落ちた核燃料(デブリ)の分布状況を調べる。
調査は格納容器内部に伸縮式のパイプを入れ、先端からカメラをつり下げて画像を撮影、線量と温度を計測した。圧力容器直下の作業用足場に開いた穴から徐々に下げて測ったが、高さによる線量の変化はほとんどなかった。毎時8シーベルトは人間が1時間ほど浴びると死亡する線量。温度は圧力容器直下、外側の格納容器内とも21度だった。
格納容器の底部では小石のような物が多数見つかった。福島第1廃炉推進カンパニーの増田尚宏代表は「落ちているのは間違いなくデブリだ」と述べた。
昨年1~2月の調査では、格納容器内の線量が最大で毎時80シーベルトと推定された。今回の調査で同42シーベルトを計測した際、線量計は金属製パイプの中にあり、実際より数値が小さくなった可能性がある。(時事)
(2018/2/4 07:00)