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[ 環境・エネルギー ]
(2018/3/27 12:30)
四国電力の佐伯勇人社長は27日午前、愛媛県庁を訪れ、中村時広知事と会談した。佐伯社長は停止中の伊方原発2号機(同県伊方町、出力56.6万キロワット)を廃炉にする方針を伝えた。2011年の東京電力福島第1原発事故後に廃炉を決めた国内の商業用原発は、福島第1の6基を除き9基目となる。
伊方2号機は1982年3月に運転を開始し、福島第1原発事故後の12年に停止。原発の運転期間は原則40年で、2号機は36年が経過している。
原発の安全性を審査する原子力規制委員会が認めれば1度だけ最長20年の延長運転が可能。しかし、将来の電力需要の拡大が見込めない中、千数百億円規模の安全対策工事費を投じて再稼働しても採算に合わないと判断した。
佐伯社長は会談で「2号機の再稼働後の運転期間や出力規模などを総合的に勘案し、投資回収リスクが払拭(ふっしょく)できない」と説明。「苦渋の判断だが廃止となった」と述べた。
四国電保有の原発は伊方1~3号機の全3基。1号機は16年に廃炉が決定した。3号機は定期検査で17年10月に運転を停止。その後の広島高裁決定により、今年9月末まで運転を再開できない。(時事)
(2018/3/27 12:30)