新型コロナ/フジダン、強化段ボール間仕切り 仮設医療施設に提案

(2020/5/14 05:00)

  • 強化段ボールは強度と耐水性に優れ、軽量で扱いやすくリサイクルもできる

【相模原】フジダン(神奈川県座間市、渡慶次道廣社長、046・257・3111)は、強化段ボールを使った間仕切りを、新型コロナウイルス感染症対策の仮設医療施設向けに自治体などへ提案し始めた。元々災害避難所のプライバシー保護のために開発した製品。海外では教会や体育館が臨時医療施設に利用されているため「プライバシー保護に利用してほしい」(渡慶次社長)としている。

間仕切りのサイズは幅1670ミリ×奥行き2080ミリ×高さ1700ミリメートル。災害や紛争時の避難所として国際赤十字が提唱する最低基準である「1人当たり3・5平方メートルで覆いのある空間」を満たしている。価格は5万円(消費税抜き)。サイズは変更可能で屋根を付けることもできる。強化段ボールは強度と耐水性に優れ、軽量で扱いやすくリサイクルも焼却処分もできる。

神奈川県庁など自治体のコロナ対策本部へ資料送付を始めた。渡慶次社長は「得意とする段ボールで社会貢献できればうれしい」と意気込んでいる。

間仕切り以外でも、フジダンは新型コロナウイルス感染症対策製品の開発を急ぐ方針だ。樹脂製段ボールや強化段ボールを利用し、持ち運んで面談時に使う簡易間仕切りなどの商品化を視野に入れている。

フジダンは自動車部品など重量物を梱包する強化段ボールケースの製造販売が主業務。

(2020/5/14 05:00)

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