ロボセンサー技研、手袋型触覚センサー開発 学習データ収集に利用

(2023/10/9 05:00)

  • 親指と人差し指にセンサーを配置した手袋

ロボセンサー技研(浜松市北区、大村昌良社長)は、手袋型触覚センサーを開発した。1マイクロニュートン(マイクロは100万分の1)の微小な力を検出できるワイヤセンサーを5本指に配置する。工場での作業解析やロボットの学習データ収集などに利用できる。12月に受注を始める。手作業のデジタル変革(DX)に提案していく。

高感度の圧電ワイヤを手袋に縫い付けて、指にかかる微小な力や振動を計測する。信号を増幅し、無線送信するユニットを30%に小型化。腕時計のように装着可能にした。組み立て作業では部品を手に取った瞬間や力をかけて組み付けた瞬間などを識別できる。手作業の履歴管理や良否判定などに使われる。

手袋はユーザーが慣れた物を指定できる。ロボットアバター(分身)の遠隔操作や手作業のデータ収集に提案する。手作業を自動化しようとしても、ロボットに触覚が欠けているため繊細な動作が難しい。人の手とロボットの手に同じセンサーを配置してデータを集めれば、自動化できなかった作業をロボットで再現しやすくなる。12月の受注開始、2024年4月の量産開始を目指す。

(2023/10/9 05:00)

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