キオクシア、米WDとの経営統合交渉 白紙に

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  キオクシアホールディングスと米WDはそれぞれ単独で経営の立て直しを進めることになる

半導体大手のキオクシアホールディングス（旧東芝メモリ、東京都港区）と同業で協業先の米ウエスタン・デジタル（ＷＤ）が経営統合交渉を打ち切ったことが分かった。当初は１０月中の合意を目指していた。キオクシアに間接出資する同業の韓国ＳＫハイニックスから統合への合意が得られないなど、各種の条件が折り合わず、いったん白紙に戻すことにしたようだ。協業は継続していく。

半導体メモリー市況が悪化する中、統合によって経営の合理化を目指していた。統合協議が打ち切りになったことで、それぞれ単独で経営の立て直しを進めることになる。

西村康稔経済産業相は２７日の閣議後会見で、統合交渉の打ち切りについてはコメントを避けつつ、「キオクシアは生成ＡＩ（人工知能）など今後のデジタル化の加速に不可欠な先端メモリー半導体の製造基盤技術を保有する重要な企業だ。経済安全保障の観点からも重要なので、それらも含め、製造基盤技術の維持拡大に向けしっかり支援する」との見解を示した。